HIV(エイズ)と性病と包茎の因果関係と予防策

時として人の命を奪ってしまうかもしれない包茎

脅かすようなタイトルをつけましたが、「危険だから早く手術してください。」という人の弱みにつけこむような話ではなく、「データ的にこういう危険性があるという話がありますから頭の中に入れておいてください。」というくらいの話ですので、知識として頭の片隅にでも入れておいてください。

包茎と非包茎ではHIVも性病も感染率が異なる

2007年にショッキングな報道がありました。”UNAIDS(国連合同エイズ計画)とWHO(世界保健機関)の合同専門家会議はペニスの包茎手術がHIV(エイズウィルス)の感染予防として効果があるとしてエイズ予防策の一つとして認定した。”という報道でした。
UNAIDSによるプレスリリース(英語)WHOによるプレスリリース(英語)

確かに間違ってはいないと思うのですが、それを全世界に当てはめるとすると個人的に引っかかるポイントがありました。”調査対象地域が南アフリカ共和国・ケニア・ウガンダであった”という事でした。みなさんもご存知の通りアフリカ大陸のHIV感染者数は世界的に見ても群を抜いています。これは国際的な生活環境格差が影響しています。水が通っていなかったり、下水処理もいきとどいていないなど衛生面も日本と比べ物にならないほど悪い地域が非情に多いのです。そういった環境での調査ですので、日本においても包茎だからHIV感染しやすいととらえるのはまだ早いのではないでしょうか?

これはHIVだけでなく性病に対しても同じです。

予防策

しかしながら、包茎と非包茎とでは衛生管理を怠っている状態で比べると、包茎は決して非包茎と同等といえるほど衛生的とは言えません。包皮と亀頭の付け根や包皮の裏などにカスが溜まりやすく、放っておくと異臭がするほどです。包茎は不潔になりやすい環境であることは間違いないのです。

予防策は、とにかく清潔にしておくという事です。お風呂に入ったときは必ず、亀頭をむき出しにした状態で綺麗に洗う習慣をつける事が大切です。性行為の前も必ずシャワーを浴びてください。